仕事を辞めるということは、精神的に強い負荷がかかり、人生の中でも大きな出来事です。
私はこれまで4回転職してきましたが、そう簡単に決断できることではありませんでした。
しかし、必死に耐えしのぐ時間の中で、精神的バランスが崩れては戻り、崩れては戻りを繰り返した結果、症状をかなり悪化させてしまっていたのだと、今となっては思います。
この我慢強さが強みとなる時もありますが、心の声にふたをしたまま働き続けることで、気づいたときにはもう戻れない状態まで症状が悪化してしまっているのです。
あなたの心の声をもう一度聞いてみてください。
そして、体に現れるシグナルから目をそらさないようにしましょう。

そのシグナルはあなた自身を守るために鳴り続けているんだよ。
こちらの内容は鬱やHSPの方にも共通していると思いますので、参考にしていただければ幸いです。
私が感じたシグナル
②通勤時の電車の中で倒れそうになる
③記憶が飛び飛びになる、直前のことも忘れる
④仲のいい同僚との会話がままならない
⑤歩いていると今すぐにでも倒れてしまいそうな感覚
⑥のろのろ運転しかできない、スピードが出せない
これは私が体験したストレス症状です。
症状は人それぞれなので、一概に言えませんが、こういった症状がある方はすでに赤信号だと思ってください。
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
起きれない、朝の準備ができなくなる
これは、正直あるあるの症状だと思います。
起きれなくなる理由としては
・人がたくさんいる場所に行きたくない
・会いたくない人がいる
・大勢の前での発表が嫌だ
・拘束されるのがいやだ
・ノルマが達成できないので嫌だ
など、いろんなパターンがあると思いますが、いつもは嫌でも行動開始していた時間にすら起き上がれなくなってしまったら要注意です。
通勤時の電車の中で倒れそうになる
私は、地下鉄通勤で乗車時間8分程と短かったのですが、ある時期から電車内で気分が悪くなることが増えました。
貧血のような、低血圧のような。ここで倒れてしまったら大事になると考えると余計に気分が悪くなり、しゃがみこんだり深呼吸して何とか耐えて、次の駅で降りるということが多かったです。
繰り返していたらいつかは倒れていたと思います。
地下鉄はそんなに大きく揺れたりしないし、それまでは普通に乗れていたのに、いつのまにかダメになっていました。
記憶が飛び飛びになる、直前のことも忘れる
徐々に脳がいうことを聞かなくなっていきました。
それまでは、自分が行った行動は時系列で記憶出来ていたのに、少しずつ記憶できない瞬間が出てきて、徐々にひどくなっていきました。
まるで自分が解離している状態です。
さすがに自分でもヤバいなと感じました。
はっきり言ってその時もう仕事が手についていませんでした。
仲のいい同僚との会話がままならない
ありがたいことにストレスフルな職場の中にも、なんでも言える同僚がおり、一緒にランチに行って愚痴ったりしていたのですが、もう愚痴すら出てこない状況でした。
頭がぼんやりして、思考回路が止まっていたのだと思います。
その時の私の様子を知っている人からは、単語でしか会話できなくなっていたと言われます。
頭のなかで文章を作る事すらできなかったみたいです。
歩いていると今すぐにでも倒れてしまいそうな感覚
自分でもこれヤバいなって思っていました。
外勤中に外を歩いていると、地に足がついている感覚が薄く、全身の感覚も希薄で、まるで幽体離脱しているかの様でした。
この症状を体験したときはじめて、人間の心と体は一つではないということを悟りました。
いつパタッと倒れてもおかしくなかったです。
過労死する人の気持ちがわかった気がしました。
のろのろ運転しかできない、スピードが出せない
運転は結構好きで、休日は一日車でお出かけしたりしていたのですが、気づいた時には法定速度も出せない状態で、高速道路は特に辛かったです。
動体視力と脳の機能が低下していたのだと思います。
この他にも、なぜか黒い服が着れなくなったり、朝にテレビを見れなくなったりといったこともありました。
結局、これらの症状を感じはじめてから数か月後に限界が訪れ退職しました。
次の仕事も探さなければ生きていけないと思いつつ、人とろくに会話ができない状態だったので、なおさら面接などできるような状況ではありませんでした。
結局その後、数か月休んだ後に就職活動を開始しました。
まとめ
ストレスフルな職場を離れてから時は流れ、少しずつ上記の症状はなくなっていきましたが、いまだに元通りにはなっていないのが現状です。
一度故障した脳機能は、完全に元通りになることは難しいのかもしれません。
自分自身、辛い日々を耐えたことは褒めてあげたいと思いますが、もう少し早く自分をケアできなかったかと今は後悔しています。
その頃は自分がまだ複雑性PTSDだと気づいていなかったので、自分は強い、自分には乗り越えられるとどこかで思っていたのかもしれません。
思い当たる症状がある方は、どうか現実を見つめ直してみてほしいと思います。
一定期間耐えしのげば改善できるのか
逃げ道はないか
を早めに模索していきましょう。
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