日常生活の中で絶えず私たちは電磁波を浴びています。
目に見えないうえに痛くも痒くもないので、ほとんどの方は気にかけないでしょう。
しかし男性不妊クリニックにおいて、医師から「スマホをポケットに入れないでください」と注意されました。
これにはどんな理由があるのでしょうか?
電磁波が人間に与える影響や予防策をまとめていきたいと思います。
電磁波とは?
『電界』とは、電気的な力(プラスとマイナスがくっつく力) が働く空間のこと。
『磁界』とは、磁気の力 (N極とS極がくっつく力)が働く空間のこと。
送電線等の電力設備や家電製品のまわりといった電流の流れるところに発生します。
(引用 https://www.tepco.co.jp/ps-engineering/denjikai/denjiha01-j.html)
文系の私には正直よくわかりませんが、要するに電気と磁の力が合わさって大きな力になるといった感じでしょうかね(^^;
日常のなかの電磁波
大きく外部からの電磁波と家庭内での電磁波に分けられます。
外部からの電磁波
高圧送電線や変電所からの影響です。
そばに大きな送電線があれば、常に電磁波を受け続けている可能性が高く、人体への影響が強いと考えられます。
距離が遠くなるほど電磁波も弱くなるので、近ければ近いほど危険といえます。
家庭内での電磁波
家庭内は電磁波に囲まれていると言ってよいでしょう。
テレビやパソコン本体からも電磁波が発生しています。
場合によっては、高圧送電線より強い電磁波が家電製品から出ていることもあります。
・電磁調理器(IHクッキングヒーター)
・電子レンジ
・ミキサー
・電気ストーブ
・オーディオ類
・乾燥機、洗濯機
・ホットプレート
・エアコン
・電気毛布
長時間の使用で特に注意↓
・電気カーペット
・電気こたつ
・パソコン
・スマホ
・ドライヤー
人体に与える影響
直接影響を感じない低周波の電磁波による人体への影響が注目されています。
日本では取り組みが遅れていますが、欧米ではいち早く人体への影響を考えて法制化がなされ、電磁波の測定方法の規格化が進められてきました。
ただ、いまだに研究途中であり、確定した評価までは至っていません。
それでも無視できない一貫性が報告されており、一般的には人体に有害であると認められているのが現状です。
スウェーデンでは1992年に大規模な疫学調査の結果、「2mG以上の磁場で小児白血病が2.1倍、小児脳腫瘍1.5倍」との調査結果を発表しました。
低レベルでも電磁波にさらされることにより、小児白血病やがんの発生率が増加する恐れが指摘され世界に大きな衝撃を与えました。
電磁波が精子に与える影響
日本ではあまり研究が進んでいないようですが、海外では精子への影響に関する論文が発表されています。
世界の研究結果
エジプトの大学ではヒトの精子を使った実験が行われ、体外に取り出したの精子にスマホと同じ電磁波を1時間浴びせたところ、何もしなかった精子に比べ顕著に運動率や直進率などが下がったという報告がなされています。(2015年 マンソーラ大学、カイロ大学の論文)
また、アメリカの国立研究機関が行った動物実験ではマイクロ波をマウスに1日30分間×2週間照射したところ、精子数の減少、精子染色体の著しい異常、さらに生まれた胎仔数の激減が観察されたという研究結果が出ています。(1983年 FDA放射線医学センター)
こちらも参考になります↓
https://ninkatu-sensei.com/2016/02/09/sumaho-denjiha/
さらに戦争中、レーダーなどを扱う劣悪な環境にいた人は白内障や子供が出来ない人が大幅に増えたと言います。
つまり目と睾丸に影響が出たようです。
我々人間は目には見えないその存在にうすうす気づきながらも、その正体から目を背け、研究を後回しにしてしまったようですね。
予防策
電化製品との距離
電化製品を使用中は極力距離をとる、または短時間の使用を心掛けましょう。
電気こたつやカーペットはついつい長時間使用しがちですが、ストーブで部屋を暖めるなどして使用時間を減らしましょう。
また、言うまでもありませんが、スマホをポケットに入れたり膝の上でPCを使用するのは避けましょう。
コンセントを抜く
電源OFFにしていてもコンセントにコードが刺さっていれば、電気の交流が発生します。
使わない電化製品のコードや延長コードは必ず抜くようにしましょう。
ちなみに、充電しながらスマホやPCをいじるのもやめましょう。
充電中は電磁波が一層強く出ているので注意です。
アースを取り付ける
アースは洗濯機や冷蔵庫などの水回りの家電が漏電した際に電気を地面に逃がし感電を防止するものですが、電磁波や静電気を逃がす役割も果たします。
台所家電を中心にアースを積極的に取り付けましょう。
電磁波カットグッズ
「電磁波カット」で検索すると、スマホに貼る電磁波カットシールやブレスレットなど様々なアイテムがヒットします。
口コミを読むと電磁波がカットされている実感を得るのはなかなか難しいようですが、科学的根拠のあるアイテムなら安心できそうです。
もちろんシールを抜いたらいつも通り反応しました。
まとめ
電化製品が生活になくてはならない時代となった今、電磁波の影響は私たちが考えているよりも実はとても深刻かもしれません。
特に1人1台持ちが当たり前となったスマホやPCによる影響に関しては、全ての人が知識を持つべきだと思います。
この世界に生きる以上、完全に避けることは不可能ですが、電磁波とうまく距離を保ちながら自分や家族の健康を守りたいものですね。
参照URL
https://www.e-smog.jp/electromagnetic/infuluence.html
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