レディースクリニックでまさかの男性不妊が発覚し、先が見えない中、片道2時間の場所にある男性不妊クリニック初診の日がやってきました。
どんな世界が待ち構えているのか、先生にどんな診断をされるのか。
不安でいっぱいで、車中夫とろくに会話もできませんでした。
今回は、初めて訪れた男性不妊クリニックの様子や、診察の流れについてまとめてみました。

これから男性不妊クリニックに行かれるという方は、ご参考にしていただければ幸いです。
これまでのあらすじはこちら👇
ついに男性不妊クリニックに潜入
同じ境遇の夫婦はたくさんいる
清潔感のある待合室では、平日とは思えないくらい椅子がうまっていました。
目についたのは夫婦で訪れているカップル。
私たちの他に3組いました。
みんな私たち夫婦と同じ不安と苦しみを味わっていると思うと、少し励まされたのと同時に、みんなに早く幸せが訪れたらいいなと思いました。
待ち時間が長い
一番驚いたことは待ち時間がめちゃ長かったことです。
10時予約したにもかかわらず診察はなんと13時前でした。
完全予約制だし、患者数も大病院と違ってそこまで多くはないんですけどね。
先生1人でやっているので仕方のないことなんだと受け止めます。
私たちが初診だから後回しなのかと思ったら、他のカップルも同じくらい待たされていたので、ぶっちゃけ今後の通院に大きな不安を覚えました。
でも今まで通っていたレディースクリニックは、回転率を意識していて、自転車操業みたいになっていたのに対して、このクリニックは1組1組じっくり向き合ってくれる先生なのかもしれない、とポジティブに考えることにしました。
先生との初対面
カウンセリング
やっと番号を呼ばれると2人で診察室へ。
これが先生と初対面。
受付の際に紹介状を渡していたので、これまでの流れはおおよそ把握していらっしゃるようでしたが、簡単に経緯を話しました。
その後、「早速診てみましょう!」と言われ、私は診察室外のソファーで待たされました。
夫の診察
5分ほど経つと、私は夫のいる診察室へ呼ばれました。
その間、何をされたか後で夫に聞いたところ、旦那は立ったままでズボンとパンツを下ろし、先生にたまたまのあたりを触られ、エコーで全体的に見られたらしいです🙄
先生からは、たまたまの形や、エコーでパッと見た感じだと、特別問題はなさそうと言われました。
エコーでわかると言われる精索動脈瘤の疑いは高くはなさそうです。

じゃあ一体何が問題なの!?!?原因が知りたい。
紹介状は信用しないほうがいい
医師から「紹介状に精液検査結果が1回分しか入っておらず、なんとも判断できかねるので、次回精液検査しましょう」と言われました。
レディースクリニックで精液検査2回とAIH1回したにもかかわらず、1回分の結果しか紹介状に書いていなかったようです。
怠慢かよって思ってしまいました。
こちらのクリニックに予約の電話の際に、これまで合計3回精液チェックした旨伝えたら、「それなら精液検査必要ない」とスタッフの方に言われて安心してたんですが。
紹介状に3回分(せめて2回分)の結果が入っていなかったなんて。。想定外でした。
こうやって無駄に時間が過ぎていくことが、今の私にとって一番こたえるからなおさら悔しくて。。
まあ、こういう時のための準備もしないといけなったんでしょうね。(自分で検査結果持っていくとか)
基本は生活習慣の改善
先生に一番言われたのは生活習慣の改善です。
■スマホをポケットに入れない
■食生活の改善(糖質を減らす、コンビニ・外食を絶つ)
これが健康な精子を作るための基本なので、今日から徹底してくださいと言われました。
日本の不妊治療の現実
先生は、現代の日本男性の精子が危機的状況にあることを訴えていました。
・日本の体外受精の成功率は世界最低。
・お金になるからARTクリニックがただ増えていくだけ(世界の中でも群を抜いて多い)。
・多くの産婦人科がART専門クリニックに鞍替え(くらがえ)している現状。
・すぐに体外受精を進める医者が増えている、回数を重ねればいいと考えている。
・世界的に見て日本の体外受精の費用が安いというところも裏目に出ている。
・その半数は男性に原因があるにも関わらず、儲からないという理由でそこに触れる医者はごくわずか。
・男性に原因がある場合、体外受精しても、流産の確率が圧倒的に高い。
この現状から目をそらさず、自ら正しい知識を吸収し正しい治療をしていくことが大切です。
と教えてくれました。
いろんな話を聞いているうちに、もう本当に子供は無理なんじゃないかと不安になってきましたが、今はこの先生を信じてついていこうと思いました。
先生から、「奥さんは年齢的にも焦っていると思いますが、まずは3か月時間をください。心に余裕をもって待ちましょう。」と言われました。
男性はプレッシャーに弱いからね~と。
私の本音としては、今すぐにでも顕微授精したいくらいなのですが、先生を信じて待ちます。
最後に血流をよくする薬と漢方(補中益気湯)を処方されました。
プラス、本当は買わなくてもいいだろう高額なサプリを購入してしまいました。
この日のお会計は薬代も含めて25,000円ほどとなりました。
まとめ
今回は、初診ということで根本原因を突きとめるところまでいきませんでしたが、精索動脈瘤が原因ではなさそうというところまではわかりました。
待ち時間がとんでもなく長かったですが、信用できそうな先生で少し安心しました。
特に「不妊治療に関する正しい知識を自ら吸収し、正しい治療をしていくことが大切」という言葉に感銘を受けました。
不妊治療は先が見えず、強い精神的負荷がかかりますが、支えてくれる多くの方の手助けを借りつつ、前に進んでいきたいと感じました。
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