今この記事を読んでいるあなたは、複雑性PTSDで辛い毎日を過ごしていると思います。
生きづらさから早く解放されたいと思っていると思います。
しかし、残念ながら複雑性PTSDはそう簡単に治せる障害ではありません。
それでも絶対あきらめないでください。
必ず回復できる道があります。
そのために出来ることをまとめてみました。

よかったら参考にしてみてね♫
自分を知ること
まずは、自分の生きづらさの正体を自分自身がはっきりと知ることが大切です。
自分と向き合うことは、時には辛い作業かもしれませんが、無理のない範囲で進めてみましょう。
生きづらさをまとめてみる
あなたが日々生活していて辛いと思うことはなんですか?
それはどんな場面ですか?
辛いと思うことを思いつくだけあげてみましょう。
些細なことでもOKです。
忘れないように紙に書いたり、スマホのメモ帳などに残しておいてください。
すぐに思い浮かばないときは、辛いと感じたときにメモするようにしましょう。
日に日にリストが増えていくかもしれませんが、それでOKです。
リストが徐々に増えていくと、自分が生きづらさを感じやすいパターンが見えてくると思います。
辛さのランク付け
次に、今辛いと感じている順番に並べ替えてみましょう。
番号をふってもいいです。
そのリストを作成することで、さらに自分の生きづらさを整理でき、自分はどういう部分に注意すれば生きづらさを回避できるかのヒントになります。
生きづらさの原因を探る
幼いころの家庭環境、学校でのいじめなど、あなたの人生の中で長期的に不安や恐怖を感じていた時期はありませんか?
複雑性PTSDは暴行、性的虐待、家庭内暴力、拷問及び戦争のような長期の対人関係の外傷によって、脳の一部が委縮したり、ホルモン分泌に影響を及ぼすために生じる障害です。
我慢強いあなたにとっては大したことない出来事でも、幼な心には実は大きなストレスになっていたかもしれません。
また、原因は決して一つではないこともあります。
原因を知ることが大切な理由は、あなたの生きづらさは生まれつきではなく、後天的なものだと知るためです。
複雑性PTSDは常に自分に自信がなく、自分は人より何かが足りない、発達障害かもしれない、自分は生まれつき辛い人生をおくる運命だと決めつけています。
しかし原因があるという事実を知ることで、決して先天的なものではなく「乗り越えた先にあなたらしい人生が必ず待っている」ということを教えてくれるのです。
生きづらさの排除
ここまでは、あなたの現在地をあなた自身が理解するための作業をしてきました。
すでに心境に変化が生まれていると思います。
ここからは、生きづらさを軽くするためのステップです。
現在のあなたに焦点をあてていきます。
きっとできること、できないことがあると思います。
ただ、あなた自身を守るためには、何かしらの行動・変化は必要になります。
ここで一歩踏み出しましょう。
環境を変える
生きづらさを軽減するためには、心理面の改善に取り組む以前に、刺激となるものから距離を置くことが大切です。
刺激を受けている間、脳内では緊張・興奮状態が続くため、無意識のうちに膨大なエネルギーを消費しています。
それを繰り返しているうちは、脳機能が低下し冷静な判断ができなくなり、回復が難しくなってしまいます。
それを防ぐためにはより自然体でいられる空間に身を置くことがポイントです。
ホルモン分泌や精神状態が安定し、ありのままの感情を感じ取りやすくなっていきます。
ストレス要因から遠ざかる
前章では、辛いと思うことをランク付けしましたが、上位を占めていたのはどんな場面でしょうか?職場、学校、家庭・・・。
どんな人でしょうか?
父親、母親、上司、先生・・・。
あなたにとってのストレス要因を明確にして、できるだけ距離を置くようにしましょう。
金銭面、仕事、学校などで今すぐは難しいならば、その日に向けて今から準備しましょう。
知識を増やす
環境を整えられた方もそうでない方も、複雑性PTSDの知識を得ることで症状の緩和が期待できます。
知識を得ていくと、「今自分が辛いと感じるのは○○だからかな」となんとなく自分で原因が説明できるようになります。
それは、医師に診断してもらった時の感覚と似ているのかもしれません。
自分を知ることが薬になります。
ネットで検索
複雑性PTSDは医学の分野では歴史が浅く、正直研究があまり進んでいないという印象です。
しかし、近年の「HSP」などといった用語の広がりが表すように、「生きづらさ」という概念が世の中に浸透してきたのは間違いありません。
Webで検索してみると、複雑性PTSD関連のページがたくさん出てきます。
眺めているだけでも自然と知識が吸収できます。
その中でとても参考になったサイトを2つご紹介します。
執筆者はどちらもカウンセラーの方で、ご自身も子供時代のトラウマを抱えて苦労された経験をお持ちです。
「生きづらさ」について様々な気づきを与えてくれました。
コラムを読むととても勉強になります。
精神科の医師が監修しており、専門知識が分かりやすく書かれています。
複雑性PTSDの基礎を教えてもらいました。
本を読む
複雑性PTSD関連の本も多数出版されています。
特に臨床経験豊富で日本のトラウマ研究の第一人者である杉山登志郎医師の書籍は、様々な症例や自分でもできる治療法などが分かりやすく書かれています。
このほかにも、トラウマ障害の理解に役立つ書籍が多数ありますのでチェックしてみてください。
専門家の力を借りる
自分の力で症状を回復させることは可能ですが、より早くより確実に回復させたい場合は、勇気を出して専門家に頼ってみましょう。
新しい世界が見えてくるかもしれません。
カウンセラー
自治体の精神保健相談員に相談してみてもいいと思いますが、正直トラウマ関連についての知識が希薄な場合が多く、あまり実のないカウンセリングになってしまいがちです。
なので複雑性PTSDを熟知した専門カウンセラーを選ぶことをおすすめします。
私はオンラインカウンセリングを受けた経験がありますが、直接会ってカウンセリングを受ける場合と変わらず、とても充実した時間になりました。
物理的な距離に関係なく効果が実感できるので、近くにそういったカウンセラーがいないという方でもおすすめです。
ただ当然カウンセラーとの相性があるので、相談してみてしっくりこないという場合は、別のカウンセラーに相談してみることも大事です。
専門医
症状が軽い・重いにかかわらず、あなたが長く生きづらさを感じているのであれば、一度専門医に相談してみてください。
ただ、やみくもに精神科や心療内科に受診しても、この人は病気じゃないからと簡単に片づけられて、逆に傷つけられてしまうこともあります。
複雑性PTSDはWHOに疾病と認められてまだ間もない病気なので(2018年認可)、その症状や治療法を熟知しているクリニックは多くはありません。
トラウマ症状の治療に積極的なクリニックを選ぶようにしましょう。
まとめ
複雑性PTSDで何が一番つらいかというと、自分が複雑性PTSDだと気づいていないことではないかと思います。
このページにたどり着いたあなたは、きっと自分の生きづらさの理由を知っているはずです。
そこまでたどり着ければ、もうすでに回復へ向けて前進していると言えます。
本当に自分らしい生き方にたどり着くまでの道のりはそう簡単ではないですが、あなただけの感性で日々を楽しみつつ、今を乗り越えていきましょう。
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