複雑性PTSDとアダルトチルドレンの関係性

メンタルヘルス

私がアダルトチルドレンという言葉を意識し始めたのは、今から15年前くらいのことでした。

その頃すでにアダルトチルドレンという概念は、生きづらさを抱える大人たちに浸透していたような記憶があります。

それに対して、アダルトチルドレンと似た意味を持つ複雑性PTSDという概念は、私は最近まで知りませんでした。

この2つの概念にはどのような関係性があるのでしょうか?

今回は、複雑性PTSDとアダルトチルドレンの違いや関係性についてまとめてみました。

※この記事はWikipediaを参考に作成しています。

アダルトチルドレンの概要

アダルトチルドレンの特徴

自分に自信がない
他人に依存的、支配的
傷つきやすく、ひきこもりがち
孤独感、自己疎外感
感情の波が激しい。衝動的、行動的
物事を最後までやり遂げることが困難
習慣的に嘘をついてしまう
罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的
自己感情の認識、表現、統制が下手
世話やきに熱中しやすい
必要以上に自己犠牲的 など

 

アダルトチルドレンの原因

アダルトチルドレンという言葉は、1970年代アメリカアルコール依存症の親の元で育ち、成人した人を指す言葉として、ケースワーカーや依存症者の間で使われるようになりました

日本には1989年に入り、1995年から注目されるようになりました。

 

その後、機能不全家族で育ち、明らかな親の虐待、身体的暴力を受けて育った人も指すようになり、アダルトチルドレンの原因がアルコール依存の家庭に限定されなくなったことから、自分はアダルトチルドレンであると思い当たる人が増え、徐々に認知されるようになりました。

 

アダルトチルドレンは病名ではない

アダルトチルドレンという言葉はその人の傾向を計るものあり、具体的に定義されていないため、あくまでも生きづらさという問題を解決するための自覚用語という位置づけです。

定義のあいまいさゆえ精神医学からは敬遠され、疾患として扱われることはありませんでした。

 

複雑性PTSDの概要

複雑性PTSDの症状

感情調整の障害
解離症状
身体愁訴
無力感
絶望、希望のなさ
永久に傷を受けたという感じ
自己破壊的および衝動的行動
敵意
社会的引きこもり
常に脅迫され続けているという感じ
他者との関係の障害 など

複雑性PTSDの症状は、アダルトチルドレンの特徴と共通点が多くみられます。

 

複雑性PTSDの原因

暴行、性的虐待、家庭内暴力、拷問及び戦争のような長期の対人関係の外傷に起因します。

 

複雑性PTSDは新しい概念

複雑性PTSDは、2018年にWTOが発表した国際疾病分類に初めて正式に認められました。

 

 

複雑性PTSDとアダルトチルドレンの関係性

ここまで、複雑性PTSDとアダルトチルドレンの概要を見てきましたが、症状や原因を比べてみると、この2つはほぼ共通した概念であることがわかります。

さらに深堀りしてみるとこの2つの関係性がみえてきました。

ここからは私の個人的な考えになります。

 

定義の明確化

・アダルトチルドレン…機能不全家族で育ち、明らかな親の虐待、身体的暴力を受けて育った人
・複雑性PTSD…暴行、性的虐待、家庭内暴力、拷問及び戦争のような長期の対人関係の外傷

上記を一つに要約すると、「長期の家庭内暴力などによる外傷(複雑性PTSD)を負った者をアダルトチルドレンと呼ぶ」とまとめることができます。

 

また、複雑性PTSDは、戦争トラウマなどの家庭以外で生じる長期のストレスも原因に含まれていることから、長期的な対人ストレスによって生じる心の外傷をまとめて複雑性PTSDと呼ぶ」と定義されたと言えます

 

治療法の確立に期待

アダルトチルドレンに見られる特徴は長く改善が難しいと言われてきました。

その原因は、幼少期からの根深いトラウマの影響にプラスして、疾患として長く認められなかったことで、研究が進まず、効果的な治療法が確立されにくかった事にも原因があるのではないでしょうか?

また、生きづらさを感じている人が年々増えてきており、社会的にも問題になってきている為、複雑性PTSDという名の疾病として明確化されたのでないかと推測できます。

 

まとめ

類似点が多く、分かりにくい「複雑性PTSD」と「アダルトチルドレン」ですが、今回は2つの関係性を整理してみました。

2つの言葉を使って改めて自分を説明すると、私は複雑性PTSDを抱えたアダルトチルドレンという事になりますね。

 

きら☆
きら☆

やっと理解できてすっきりしました。

 

表に出てこないだけで、非常に多くの人が苦しんでいると思われる複雑性PTSD。

より多くの人に認知されていくことを願いつつ、今後の動きを見守っていきたいと思います。

 

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