健康診断でよく見かけるγーGTP。
皆さんもご存じのとおり肝機能の健康状態を表しています。
お酒好きな方は注意深く観察されているのではないでしょうか?
今回私は思いがけない理由でγーGTPが爆上がりしました。
なんとその原因は漢方薬だったのです。
γーGTPについて
γーGTPとは?
正式名を「γグルタミルトランスペプチターゼ」と言い、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。
肝細胞にダメージがあると血中にγーGTPが流れ出てくるため、数値が上がると良くないとされます。
アルコールの過剰摂取が原因の場合が非常に多いです。
γーGTP値の異常で疑われる病気
●脂肪肝
●肝硬変
●肝がん

γーGTP値の異常発覚
体外受精前の血液検査
体外受精前に行われた事前の血液検査でγーGTPがなんと101IU/lもありました。
女性の基準値は30以下とされているのでかなりNGです。
看護師に「γーGTPが高いので、今すぐどうこうなるわけじゃないけど、次の健康診断の時にでも産業医に相談してみてください。」と言われました。
実はその前年の健康診断でも97IU/lと高い数値でしたが、私はもともとγーGTP高めということもあり、特に気にしていませんでした。

しかしさすがに異常だよね。。
原因は漢方だと気づく
酒も大して飲んでいないのにこの数値は明らかにおかしいと思った私はさっそくググってみることに。
するとアルコールを大量摂取しない人でも漢方の影響でγーGTPが上がることがあるとの記載を発見!
調べると、漢方のみならず一部の薬やサプリメントの影響でγーGTPが上がることがあることも分かりました。
クリニックからの薬とサプリは必須なので、とりあえず頼りにしていた漢方を止めてみることに。
飲んでいた漢方
血液検査時に飲んでいた漢方はこちらです。
補中益気湯(1年半ほど継続)
参茸補血丸(半年ほど継続)
参馬補腎丸(半年ほど継続)
看護師からのアドバイス
不妊治療への不安から漢方にすがり付いていた私はストップすることを躊躇しましたが、看護師に相談したところ「漢方は値段が値段だし正直効果も分かりにくいので病院からの処方だけで十分ですよ!」と言ってもらえました。
確かに何でもかんでも良かれと思って摂取しても体は追いつけないですよね。
γーGTP値が改善
漢方を止めた後の検査結果
漢方を止めて2か月後の健康診断。
γーGTPの数値は漢方を飲む前の数値に戻っていました。
漢方中止2か月後の数値 61IU/l
漢方継続中の数値 101IU/l
漢方を飲む前の数値 69IU/l
これでγーGTP値の急激な上昇の原因はやはり漢方だったということが証明されました。
漢方を見極めよう
漢方と一言で言ってもその種類は無数にあり、すべてがγーGTPの上昇に影響しているとは断言できません。
今回は私が飲んでいた漢方に含まれる生薬の成分が、私の体質に合わなかったのだと思います。
ただ漢方は複数の生薬を混ぜて作られていることが多いため、薬の吸収をつかさどる肝臓にとっては負担になりやすいのではないかと思います。
まとめ
正直私はγーGTPが高くても症状が出ることもないし、少しくらい高くても大丈夫でしょ!くらいで最初は考えていました。
しかし、このまま見て見ぬふりをしていたらいつか病気になっていたかもしれません。
漢方は自分の体をより健康にするために飲むものですが、時には副作用で悪影響を及ぼしかねないということを胸に刻んでおきたいと思いました。
もちろん漢方のプラスの効果も身をもって体験しているので、また必要性を感じたときには漢方のお世話になりたいと思います。
参照サイト:https://brain-gr.com/tokinaika_clinic/blog/health/gamma-gtp/
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